欝は状態が良い時と悪い時の波があります。良くなったと思ってもストレスや、過去の嫌な経験が頭をよぎっただけで自信を失い、欝状態に陥ることがあります。欝の症状が出ると意味もなく悲しくなったり、悲観的な考えに囚われて何をやるにしても億劫になってしまいます。症状が重くなれば、意欲の減退・焦燥感・笑えなくなる・自殺の方法を考えるようになるので、早く治してしまいたいものですね。しかし、欝は治りにくい病気なのです。療養をしているのに良くならない。回復しても再発を繰り返してしまう。こんな風に欝からなかなか抜け出せないで苦しんでいる人が多いのです。欝の症状が出たら我慢してはいけません。少しでも物事を悲観的にとらえる傾向がでたり、気持ちをコントロールできなくなったら、医師から処方された薬を飲みましょう。薬を飲んで欝の症状を少しでも抑えましょう。同時に、考えをリセットするために寝てしまうのもいいですね。昼間だってかまいません。少し元気が出てきたならば、認知療法・認知行動療法を試してみるのもいいかもしれませんよ。この療法は、自分の行動や考え方のパターンが欝の悪循環を起こすことに気付かせたうえで、気持ちを楽にさせて行動や感情をコントロールして欝から抜け出す方法です。科学的な根拠に基づいておこなわれる治療方法なので安心ですよ。鬱病の薬物療法の場合、薬がよく効く人とそうでない人、効く薬と効かない薬があり、抗うつ剤を色々工夫して飲んでも薬だけで症状がなくなる人のほうが少ないのです。それに薬には副作用があるので、継続して飲めなかったり飲み合わせに気をつけなければいけません。認知療法・認知行動療法にはもちろん副作用はありませんし、ストレスに上手に対処できるようになるので再発を減らす効果があることも分かっています。クリニックで行われている治療ですが、最近では心理カウンセラーや医師が自宅でも簡単にできるようにプロデュースしたDVDが出版されています。欝の患者さん達から藁にもすがる思いで試されているDVDで、「楽になった」という声が多いですね欝から抜け出すひとつの方法として試してみるのも良いかもしれません。
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