健康な人が外出をするのはとても簡単なことです。ところが、欝の人は外出どころか家から出られなくなることもあります。気力が湧かない・興味がない・億劫という理由の他に自信が持てないというのが大きな理由のようです。家から出るには行動の流れがありますよね。布団から出る→食事をする→歯を磨き顔を洗う→髪を整える→着替える→靴を履く→玄関を出る健康な人にとっては毎日の当たり前の一連の動作でも、欝の人にはこの一つ一つの行動を起こすことがとても大変なことなのです。だから布団から出て玄関を出るまでに1日かかってしまったり、洋服を着ようとして「やっぱりダメだ」と外出を諦めてしまうこともあるのです。どうして家から出られななくなるのか、ということを重度の鬱状態を克服した人達がブログや掲示板などで話していた事をまとめてみました。外出するという未来の行動を起こそうとすることで、過去に外で経験した嫌なこと、辛かったことをたくさん思い出し、それと同じようなことが外出後の未来でも起こるのではないかと予測して不安でたまらなくなって動けなくなってしまうそうです。例えば、外出中に気分が悪くなった経験があれば、外出先で倒れたら？人に助けを求めた時に理解されなかったら？というような考えが沢山押し寄せてきます。それで不安になってしまうのです。外出するまでにやること動作その一つ一つに嫌な思い出を蘇らせては未来に不安を感じながら顔を洗った方がいいのか悪いのか、靴を履こうかどうしようかと悩でいるうち気分が落ち込んだりして動けなくなってしまう、と言っていました。こういった状態のときは負担がかかるので無理して外出はしなくても構いません。しかし、病院など、どうしても外出しなければいけないときは次の2つのことを守りましょう。1.信頼できる家族や友人に付き添ってもらう。2.身支度の際には過去と未来を考えるのではなく、顔を洗う・服を着る・靴を履く・玄関を出るなど、今やるべきことだけに集中すること。2が一番大事ですね。外出ができるようになった人たちは、余計なことは考えずに今やるべき行動に集中して外に出ることに成功しているそうです。うつで外出できない場合は試してみてください。
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